起業で成功するために、才能は必要ありません。ビジネスのチャンスは平等にあるからです。しかし、すべての人が成功するとは限りません。ずばり起業で失敗した人、成功した人の違いは『思考回路』です。
この記事では起業に失敗する人、向かない人にありがちな思考パターンを4つ紹介します。成功しない考え方から脱却して、あなたのビジネスに広がりをもたせてみませんか?
起業に失敗する人と成功する人の違いは『思考』にあり!?

ビジネスに成功する人、失敗する人の違いは、資金や知識や人脈だと思われがちです。たしかに事業を展開していくうえで、これらの要素は欠かせません。
しかしどんなに資金や知識、人脈があっても、ビジネスのリーダーとなる起業家自身が成功する考え方でものごとに取り組んでいかなければ、成功はほど遠いでしょう。
なぜなら、起業で成功するためには「自分で未来を切り開いていく必要がある」から。起業家精神ともいわれている考え方ですが、挑戦心を掻き立てるためにも、思考回路が深く関わっています。
実際に筆者も、起業家で失敗した人、成功した人、さまざまな事例を見たり、聞いたりしてきましたが、両者の大きな違いは思考回路にあると感じたのです。
失敗する起業家の思考パターン4選
「努力をしているつもりだけど、軌道に乗らない……」「思い描いていた起業家とほど遠い……」そう感じているあなた。『起業に失敗する人の思考』と自分の思考を比べていませんか?うまくいかない理由は考え方に隠されているかもしれません。本記事で、起業に失敗する思考回路を把握して、成功する考え方を身につけてみましょう。
【失敗する思考1】確信や答えを重視している
新しいチャレンジに取り組むとき、確信や答えを重視していると、行動を起こすことすらできません。経験したことのないこと、未知なる領域へ挑戦するとき、誰しもが「失敗したらどうしよう……」「このやり方で成果が出るのだろうか?」と不安を抱えるもの。できることなら、どの程度の努力でどの程度の結果が出るのか答えを知りたくなるでしょう。
残念ながら努力や行動にともなう結果は、誰にも予測できません。行動を起こした人にしか、その答えは分からないのです。
起業家は、自分で自分の未来を切り開いていく精神力が求められます。「結果はわからないが、とりあえずやってみよう!」この気持ちでチャレンジを積み重ねていかなければ、成功を掴むことはできないのです。
【失敗する思考2】短期間で成果を出そうとしている

「資金、時間、努力をつぎ込んでチャレンジするからこそ、最短で成果を出したい」と思っていませんか?しかし、短期間で成果や利益を出せる起業家はごく一部です。「選んだビジネスがたまたま短期集中型のビジネスだった」というケースを除けば、目先の利益しか考えていない思考回路は起業家向きとはいえません。継続して利益を出せない会社はあっという間に倒産、廃業へ追いやられます。
起業家は雇われて働いているわけではないので、短期型の思考回路は危険です。たとえばサラリーマンなら1ヶ月働けば、数十万のお給料が約束されています。
しかし起業家の場合は、利益が約束されていませんよね。1日10時間以上ビジネスに費やしたとしても、『利益が発生するか不確かな世界』なのです。そのかわり、マネタイズができる仕組みを作れば、寝ている間も遊んでいる間も利益が発生する可能性もあります。短期間で成果を出すことにこだわらず、目先の利益を重視しない人が起業家に向いている人といえるのです。
Apple創業者、スティーブ・ジョブズは生前にこんな言葉を残しています。「成功した起業家とそうでない起業家を分ける要因の半分は、純粋な忍耐力だ」と。長期戦になっても、答えが見つからなくても、コツコツと取り組めたり、多くの人が面倒くさがってやらないことを率先してできるる忍耐力こそ、ビジネスで成功する秘訣と考えられますよね。
【失敗する思考3】結果に対してマイナス思考である
マイナス思考の人が起業で失敗するというわけではありません。成功している起業家のなかには、「もともと、ネガティブな性格だった」という人もいます。しかしネガティブ思考、マイナス思考な性質があっても、ものごとの結果に悲観的になりすぎることはありません。
ビジネスをしていくうえで、必ず失敗はあります。失敗の数は、一度や二度ではないでしょう。成功する人はこの失敗から、新しいプロジェクトにつなげることができるのです。けれど起業で失敗する人は、失敗を悲観的な物差しでしか測れません。
「また失敗してしまった……。センスがないのかも」と不安になったとしても「ではこの失敗を分析すれば、成功するポイントがわかるのではないか?」と思えるかどうか。これが起業で失敗する人、成功する人の違いです。
【失敗する思考4】自分の利益しか考えない
「お金持ちになりたい」という理由で起業する考え方が悪いとはいいません。しかし、ビジネスの本質は「人の役に立つこと」です。自分の利益を率先して、チームメンバーや従業員の報酬を考えなかったり、目先の売上ばかりを重視して、価値が追いついてなかったりするビジネスは長く続きません。
成功する起業家は、ビジネスで得た利益を使って、未来や人に対して投資ができます。自分ファーストな考え方で成功する人は強運やカリスマ性の要素が強いでしょう。
起業した動機はともかく、誰のために・なんの目的でサービスを提供するのか意識しながら、人の役に立つビジネス戦略を練ってみませんか?
起業で成功するための考え方を身につける方法
起業で失敗する考え方から、成功する考え方へシフトチェンジするポイントを紹介します。残念ながら思考は1日で変えることができません。そこで重要となるのは思考の癖づけ。価値観や考え方は、周りの環境や経験によって形成されると思われがちですが、実は『癖』による要素が大きいのです。
- 自分の思考パターンを把握して、具体的に分析する
- 同じ思考パターンに入ったら、どう変わりたいのか考える
このステップを根気よく繰り返すことで、あなたの思考の癖が変わっていきます。また、今までいったことのない場所で新しい出会い、発見に触れると『ルーティーン』から抜けられるので、思考回路も同じルーティーンを辿りにくくなるのです。
まとめ

起業家にいちばん大切な考え方は「自分で未来を切り開いていく」という意識。ビジネスはトライ&エラーの繰り返しです。誰もが答えのわからない状態で、未知なる挑戦を続けています。
「今までのやり方、考え方は失敗する起業の特徴だった……」と後悔したとしても、手遅れではありません。失敗したからこそ、成功の第一歩を踏み出すことができるのです。
- 完全な答えを求めない
- 長期的に取り組み、目先の利益を追わない
- 失敗も成功の糧にする
- 周りの人にメリットを与えるビジネスを意識する
起業に取り組むとき、何をしたらいいのかわからない人も、まずは上記4つの考え方を意識して、成功する思考回路を身につけませんか?