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会社設立に必要な印鑑は何種類?

会社を設立するときに必ず作成する必要があるのが印鑑です。しかしながら、丸印、代表者印、銀行印など様々な種類があり、どの印鑑を作成すればよいのか、それぞれのどういった効力をもつのか、ということは気になりますよね

今回は以下についてを解説いたします。

  • 会社設立時に準備すべき印鑑
  • どのような印鑑を作成すべきか
  • 会社の印鑑に関わる基礎知識
  • 印鑑証明とは何か?どうやって申請するのか?

これから会社を設立しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

会社設立前に会社用の印鑑を準備しておこう

会社の印鑑は会社を設立する前に作成しておく必要があります。会社設立前に印鑑を作成することで、各手続きの手間が省けるためです。会社を設立すると様々な処理をしなければいけません。

以下のようなものが代表例です。

  • 法務局へ実印の登録
  • 銀行口座の開設
  • 各種契約書や届け出書類の作成

会社を設立した後に印鑑を作ると二度手間になるケースも多いため、会社を設立する前に印鑑を作っておくことをおすすめします。会社設立の1か月前には作成しておくと良いでしょう。

会社設立時に必要な印鑑は4種類

会社の設立時に必要な印鑑は下記の4種類です。

  • 代表者印
  • 銀行印
  • 社印
  • ゴム印

設立時にはこれらの印鑑を作成する必要があります。具体的に印鑑の内容と利用用途を確認していきましょう。

代表者印は会社の代表をする印鑑

代表者印は会社を代表する印鑑で、最も重要な印鑑です。会社として重要な契約や書類に捺印するときに使用される印鑑です。

  • 契約書の調印の時
  • 重要な証明書を発行する時
  • 官公庁へ提出する重要な書類に調印する時

代表的な使用するタイミングとしては上記が代表的です。使用頻度が高い印鑑ではなく、重要なときにのみ利用する印鑑です。そのため、普段は金庫の中にしまっておくなどして、上位の管理職の方や代表取締役社長しか利用できないように管理しておく必要があります。

銀行印は会社の法人用口座を作成するときに利用

銀行印は会社の銀行に関わる業務のときに利用する印鑑です。

主な使用するタイミングとしては次の通りです。

  • 法人口座を作成する時
  • 銀行で振込依頼書を作成する時

銀行に関わる処理の時に使用する印鑑です。そのため、経理部長や課長が管理するケースが多いです。

社印は汎用性が高く、最も利用する頻度が高い印鑑

社印は汎用性が高く、最も利用する頻度が高い印鑑です。

  • 請求書を発行する時
  • 領収書を発行する時
  • 会社の名前で文章を発行する時

上記のような日常業務に利用されます。実印や銀行印よりも気軽に利用できる印鑑で、個人の認印に近い印鑑といえます。一般事務員や経理担当者など決裁権がない社員でも利用できることが多いです。

ゴム印は住所や氏名などを押印するだけ

会社のゴム印も会社を設立するときに作成する必要があります。ゴム印は会社名や代表取締役名、会社の住所を押印するだけなので、法的効力はありません。そのため、原則として会社の社員であれば、誰でも使うことができます。

事務処理の手間を省くためになるべく多くのゴム印を作成しておくことをおすすめします。

  • 住所と会社名と代表取締役社長名が入ったゴム印
  • 住所と会社名が入ったゴム印
  • 住所のゴム印
  • 会社名のゴム印
  • 代表取締役社長名のゴム印

上記のように少なくても計5個以上を用意しておくことをおすすめします。

会社設立時に必要な印鑑証明書とは何?取得方法と効力について

会社設立時には印鑑証明の登録と取得をする必要があります。この章では次のことを紹介していきます。

  • 印鑑証明の概要について
  • 印鑑証明の登録方法や取得方法
  • 印鑑証明はどのような時に利用されるか

印鑑証明書とは何?どのような時に利用される?

印鑑証明とは登録された印鑑が会社のものあることに間違いないことを証明することをいいます。法的に強い効力を持つもので、印鑑証明書に登録した印鑑が実印となります。

  1. 会社設立時
  2. 銀行の融資の際
  3. 契約書の提出の際

このような重要な手続き時には印鑑証明書を取得し、相手側に提出する必要があります。

印鑑証明の登録方法

印鑑証明の印鑑を登録するためには法務局に行って、手続きをする必要があります。 印鑑登録に必要なものは下記の3つです。

  • 代表者印
  • 代表者個人の実印
  • 代表者個人の印鑑証明(市町村で3か月以内のものを取得)

これらのものを持って法務局に行きます。

法務局にある印鑑(改印)届書に必要事項を記入し、実印を押印した後提出することで、印鑑を登録することができます。個人の場合は各市町村で印鑑登録しますが、法人の場合は法務局で登記します。登録するのは本人ではなく、代理人でも大丈夫です。

印鑑証明書の取得方法

印鑑証明書は法務局で取得することができます。取得方法は下記のとおりです。

  • 印鑑カードを交付申請して、受け取る
  • 印鑑証明交付申請書に必要事項を記入後、印鑑カードと一緒に提出
  • 印鑑証明書の取得

印鑑カードは今後の印鑑証明書交付に必要なカードです。大切に保管しておきましょう。印鑑証明書の取得は本人でなくても、代理人で構いません。

会社設立時の印鑑はどのような材質がおすすめ?

印鑑は様々な材質があります。代表的な印鑑としてあげられるのが次の3つです。

  • 一般的な会社印で利用される「柘(つげ)」
  • 高級感がある「黒水牛製印鑑」
  • 耐久性がある「チタン製印鑑」

各々価格帯や使い心地が変わってきます。会社設立時の印鑑にはどのような材質を使えば良いか具体的に見ていきましょう。

柘の印鑑の特徴はコストパフォーマンスの良さ

柘(つげ)の印鑑はリーズナブルな価格帯で利用でき、使いやすいことから最も利用されている会社の印鑑として最も利用されている材質です。 別名「アカネ」といわれることもあります。

柘の特徴は以下の通りです。

  • リーズナブルな価格で購入できる
  • 最もベーシックな会社印
  • 長く利用していると印鑑の一部が欠けることがある
  • 高級感を求める場合は「薩摩本柘」がおすすめ

使い勝手が良く、最も利用されている会社印です。特にこだわりがなければ、会社設立時の印鑑の材質は「柘」で大丈夫でしょう。

黒水牛製印鑑は高級感が魅力的

せっかく会社印を作るのなら高級感がある印鑑の方が良いという方は黒水牛製印鑑をおすすめします。

黒水牛製印鑑の特徴は次の点です。

  • 高級感があるつやと黒塗り
  • ひび割れが少ない
  • 乾燥に弱い材質なので、ケースに入れて保管するのは必須

実印や銀行印として黒水牛製の印鑑を採用している会社も多いです。高級感があるデザインを好む方はこの黒水牛製の印鑑をおすすめします。

チタン製の会社印は耐久性あり!モダンなデザインが特徴的

近年ではチタン製の会社印という金属製の印鑑もあります。

  • 金属製でデザイン性が高い
  • 丈夫で傷がつきにくい
  • 水で洗うことができるので、管理が楽
  • 印影がしっかり残る
  • 値段は黒水牛製や柘製のものと比較すると高い

チタン製の会社印が出てきたのは近年になってからのことです。値段は他の印鑑よりも高いものの、耐久性やデザイン性において優位性があります。モダンな会社印を導入したい!という方はチタン製の会社印にすることをおすすめします。

用途に合わせて印鑑の材質を変えても良い

印鑑の材質は会社印の種類によって変更しても問題ありません。

  • 銀行印と社印は柘製の印鑑を作成し、代表者印は黒水牛製の印鑑を作成
  • 社印は柘製の印鑑を作成し、銀行印と代表者印はチタン製の印鑑を作成する

上記のように重要性が高い印鑑にチタン製や黒水牛製の印鑑を作成し、重要性が低い印鑑を柘製の印鑑を作成するという形でも問題はありません。

会社設立時の印鑑に関する注意点

会社設立時の印鑑に関して以下の注意点があります。

  • 代表者印と銀行印は同じものをなるべく避ける
  • 同じ印鑑は二つ作らない

理由を見ていきましょう。

代表者印と銀行印は同じでも良いがなるべく避ける

代表者印と銀行印は同じでも構いませんが、なるべく避けたほうが良いです。

銀行印と代表者印を一つの印鑑にしてしまうと会社の権限がすべてその印鑑に集中するということになります。つまり、盗難にあってしまったときに大きな損害になったり、内部の不正利用で大きな損害になったりする可能性があるということです。リスクの分散という観点から代表者印と銀行印は分けることをおすすめします。

管理上の問題からも印鑑は2つに分けることをおすすめします。例えば、会社にとって重要な契約に調印する印鑑は社長自ら管理したいが、銀行に関する支払いは経理責任者に任せたいとなったとき代表者印と銀行印が別々だと管理が面倒です。

少人数で会社を運営している場合は代表者印と銀行印が1つの方が楽かもしれませんが、人数が多くなってくると代表者印と銀行印を分けた方が楽になります。 これから規模を拡大していこうと考えている方は代表者印と銀行印を分けることをおすすめします。

同じ印鑑は作れないし、作らない方が良い

代表者印や角印が二つあると利便性が高まるため、同じ印鑑が二つ欲しいという方もいらっしゃるかと思います。しかしながら、残念ながら同じ印鑑は既製品を除き、原則作成することができませんし、次の理由からしない方が良いです。

  • 印鑑ごとに印影が少し異なるため、全く同じものは作成できない
  • そもそも印鑑は同じものがないことで高い証明力を持つ
  • 盗難の可能性が上がるため、作成しない方が良い

確かに同じ印鑑が二つあると利便性は高まりますが、印鑑の証明力を失わせることになります。同じ印鑑を二つ作ることはやめましょう

代表者印のオーダー方法

ここでは代表者印のオーダー方法について確認していきます。印鑑をオーダーするためには下記の事項を決める必要があります。

  • 文字の字体
  • 印鑑のサイズ
  • 回文・中文の彫刻

どのように決めればよいのか具体的に見ていきましょう。

文字の字体

代表者印の文字の字体は大きく分けて6つあります。

  • 篆書体(てんしょたい)
  • 印相体(いんそうたい)
  • 古印体(こいんたい)
  • 隷書体(れいしょたい)
  • 行書体(ぎょうしょたい)
  • 楷書体(かいしょたい)

上記の中から好みで決めて良いですが、一般的に代表者印で使用されることが多いのは篆書体(てんしょたい)と印相体(いんそうたい)です。複雑な字体のため、複製しにくく、不正利用されにくいということから人気の高い字体です。

印鑑のサイズ

代表者印のサイズは決まりがあるわけではありません。そのため、サイズは何を選択しても構いません。一般的に代表者印は16.5mm,18mm,21mmのいずれかから選択することが多いです。特段こだわりがない方は、代表的な18mmを選択することをおすすめします。

回文・中文の彫刻

回文に入れる文字と中文に入れる文字を決める必要があります。回文とは周りに書いてある文字で、中文とは印鑑の真ん中に書いてある文字です。一般的に回文は「代表取締役印」または「代表取締役之印」から選択。回文は会社名を入れます。

会社設立時の印鑑まとめ

今回は会社設立時の作成すべき印鑑と効力や基礎知識についてまとめました。

ポイントは以下の通りです。

  • 会社設立時に作成する必要のある印鑑は代表者印・銀行印・社印・ゴム印
  • 会社設立時の1か月前には代表者印を準備しておく
  • 会社印は代表的な材質は柘製、黒水牛製、チタン製
  • 代表者印と銀行印は同じでも構わないが、なるべく分ける
  • 同じ種類の印鑑は作れないし、作らない

会社の印鑑は会社の顔ともいえる重要なものです。本記事を参考に会社の印鑑に対する知識を深めてみてください。

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