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【会社設立の要】良い創業メンバーはどうやって見つける?

【会社設立の要】良い創業メンバーはどうやって見つける?

一人で起業するといっても、一人でできることには限界があるほか、さらに会社を大きくしていくには、自分に足りない力を補ってくれる仲間が必要です。しかし、どうすればいい仲間が見つかるのでしょうか?

そこで今回は、起業仲間を探す方法や良いパートナーを見つけるためのコツをご紹介します。あわせて、個人事業主の場合の社会保険制度、従業員、仲間に関する労働保険加入について詳しく解説していきます。

起業仲間を探す方法

起業には、心の底から信頼できる仲間を見つける必要があります。では、どうすればそんな仲間を見つけることができるでしょうか?仲間を募る方法には、以下の3つがあります。

  • 異業種交流会に参加する
  • 友人や知り合いなどをたどる
  • Webサイトを活用する
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

異業種交流会に参加する

異業種交流会は、参加者たちの業種が異なっているため、商品やサービスについて興味を持ってもらいやすい環境です。また、異なる業種の人と接点を持つことで、役立つ情報や意見が手に入ります。

一緒に起業する仲間が見つからない場合でも、経営者仲間という大切なつながりができるなど、有意義な時間を過ごすことができるでしょう。

友人や知り合いなどをたどる

学生時代の友人やサラリーマン時代の人脈の中に、仲間になりそうな人がいないか探してみるのも方法の1つです。上記の方法は、どんな人かが分かるまでに時間がかかりますが、付き合いが長い人から仲間を探す方がリスクは低いと言えます。

また、それらの人脈からさらに起業に興味がある人を紹介してもらえるなど、横のつながりが生まれる可能性もあります。

Webサイトを活用する

SNSなどを活用して起業仲間を探す方法やクラウドソーシングなどで有望な仲間を探すというのも方法の1つです。

しかし、記載されている個人情報が正しいという保証はないため、全て自己責任になります。

良いパートナーを選ぶポイント

起業仲間を探す方法が分かったところで、どんな人をパートナーに選べばいいのでしょうか?良いパートナーを選ぶポイントは以下の通りです。

  • 自己の利益を優先しないパートナーを選ぶ
  • 仕事の分担を平等にするパートナーを選ぶ
それぞれのポイントについて見ていきましょう。

自己の利益を優先しないパートナーを選ぶ

一緒に起業すると、どちらが代表でどちらの給料が多いなど、何かと揉めることが増えてしまいます。

そのため、自己の利益を優先せずに、会社をより良くするためにはどうすべきかに照準をあてながら、積極的に取り組んでくれるパートナーを探すことがポイントとなります。

仕事の分担を平等にするパートナーを選ぶ

「どちらかの肩書の方が上だから」などの理由で、仕事を平等に分担しないのはただの言い訳です。一緒に起業するパートナーとして相応しくないと言えます。

そのため、一緒に起業したからには互いに支え合って会社をより良い状態に導いていくことができる人物こそ、最適なパートナーと言えます。

個人事業主の場合の社会保険制度

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起業すると、サラリーマンとは社会保険制度が異なるため、その変化に備えておく必要があります。サラリーマンとは大きく異なるのが以下の2つです。

  • 国民健康保険
  • 国民年金
それぞれの社会保険制度について見ていきましょう。

国民健康保険

サラリーマンは、全国健康保険協会の健康保険に加入しているのが一般的ですが、個人事業主は、市区町村の国民健康保険に加入します。

会社の健康保険は、会社と折半で保険料を毎月負担しますが、国民健康保険は、全額自己負担になります。

また、健康保険は、毎月の給与をベースに保険料を算定しますが国民健康保険は、前年度の所得に応じて算出されるため、初年度の社会保険料の負担が大きくなってしまいます。

国民年金

サラリーマンは、勤務先が加入している厚生年金に加入しますが、個人事業主は、国民年金に加入します。

厚生年金は、会社と折半で保険料を毎月負担しますが、国民年金は、全額自己負担になります。

また、厚生年金は配偶者の保険料が不要ですが、国民年金は、配偶者の保険料の納付も必要となるなど、社会保険料の負担が大きくなります。

従業員を雇うなら労働保険にも加入!

人材が必要になって従業員を雇うことになった場合は、労働保険に加入する必要があります。労働保険とはどのようなものなのでしょうか?

労働保険について詳しく見ていきましょう。

労働保険とは

労働保険とは、労災保険と雇用保険の総称です。労災保険は、労働保険に関係なく加入する必要があります。

また、雇用保険は、パートやアルバイトの場合には31日以上雇用の見込みがあり、1週間の労働時間が20時間以上ある場合に加入する必要があります。

加入義務があるにも関わらず、加入していない場合には遡って保険料を徴収されるほか、一部の負担を求められる可能性があるので注意しましょう。

まとめ

起業する際は、一人だけでは力不足でも、良いパートナーと出会うことができればより事業をスムーズに進めることができます。

良いパートナーと出会うにはいくつかの手段がありますが、中には詐欺を働こうとしている人や、便乗して甘い蜜を吸おうとしている人もいるので注意が必要です。

起業する際には、今までとは異なり、社会保険料の負担も大きくなります。状況が大きく変わるため、十分な知識をつけた上で起業しましょう。

企業の教科書
記事の監修者 宮崎 慎也
税理士法人 きわみ事務所 代表税理士

東京都千代田区にある税理士法人きわみ事務所の代表税理士。
会社の立ち上げ・経営に強い「ビジネスドクター」として、業種問わず税理士事業を展開。ITベンチャーをV字回復させた実績があり、現場を踏まえた的確なアドバイスが強み。会社経営の問題を洞察したうえで、未来を拓くための手法を提案することをモットーにしている。

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