今の会社をやめて独立したい、起業したいと思っている人が増えています。しかし起業する方法は学校では教わりません……。「何から手をつければいいんだろう?」と悩んでいるうちに、起業への志がなくなってしまうパターンもあるでしょう。
この記事では、起業したいと思っている人にまず読んでほしい、おすすめ書籍を6冊紹介します。学校では教えてもらえない起業の方法や仕組みを、まずは本でイメージしてみませんか?
起業したい人に本をおすすめする理由
「起業するために本を読む必要があるのか?」この答えは半分正解で、半分不正解。たしかに本には、起業するために必要な知識が掲載されています。しかし、その知識をインプットしたあと「アウトプット」していかなければ、知識も情報のまま終わってしまうのです。
とはいえ、
- 起業に興味があるが、イメージがわかない
- 具体的に何をすればいいのかわからない
- ビジネスに関する知識がまったくない
上記に当てはまるのであれば、まずは読書で情報を得てみましょう。
今回紹介するおすすめ本は、起業するにあたって必要最低限の知識が掲載されています。これらを参考に、あなたのビジョンを明確にしてみませんか?
起業におすすめの本1.マーケット感覚を身につけよう/ちきりん
起業やビジネスの参考となる書籍が世の中にあふれていますが、本書「マーケット感覚を身につけよう」では、専門用語や横文字を極力使わず、人が商品を欲しくなる心理や、価値の見方を解説しています。ビジネスの知識がない人でも理解しやすい内容です。
ひとことでマーケット(市場)といっても、世界にはさまざまなマーケットが存在し、日々、価値とお金が交換されていますよね。 本書では、さまざまなマーケットに目を向け、有名企業の戦略などを例にあげながら、マーケット感覚の本質へ迫っていきます。
ネットがあればいつでも情報を得られるようになりました。ただ、知識・情報だけがあっても不十分で、モノの捉え方や見方が重要であることを教えてくれる一冊です。
起業におすすめの本2.起業1年目の教科書/今井孝
「ビジネスプランがあるわけではない。お金や世界が驚くアイデアがあるわけではない。」そんな人でも起業はできます。
「起業したいけれど、まずは何から手をつければいいのかわからない……」という準備段階の人におすすめです。
これから起業したいと思っているなら、まずは最初の一歩を踏み出すこと。小さな一歩でも、小さな行動でも、素早く動いて検証することが成功への近道です。
何をすればいいのかわからない段階で踏みとどまっている人に勇気をくれる一冊。起業家として成功するための人間付き合いや、モチベーションの保ち方について記載されています。
起業におすすめの本3.起業の科学/田所雅之
日本、アメリカでさまざまな起業資格をもつ著者の投資経験と起業経験をもとに、どんな考え方が成功に導くのかまとめられた一冊です。
- どうすれば失敗するリスクを減らせるのか?
- 起業経験の時系列、科学的考察
などがまとめられています。1000人以上の起業家・投資家へのインタビュー、起業家のブログやセミナー動画を1500本以上分析した著者が起業して事業拡大できるまでの思考を整理。
アイデアの検証、課題の質をあげるなど、PDCAサイクルの要素も含まれています。
起業するハードルが低くなり、誰でも起業のチャンスを与えられた現代。大きな野望というより「働くことの選択肢」として認識されはじめました。とはいえ、起業のステップに明確なものが存在しません。
本書ではスタートアップの段階で、なるべく失敗しない方法などが順をおって解説されています。感情論ではなく、科学的視点で起業を捉えて、あなたの起業を成功させましょう!
起業におすすめの本4.リスクゼロで小さく起業 会社を辞めずに「あと5万円!」稼ぐ/新井一
10000人の起業をプロデュースした著者が教える、会社をやめないまま起業する方法をまとめた一冊です。
資金や人脈、スキルがなくても「今あなたがもっているもの」を活かせば起業はできるのです。本書では、会社員と平行しながら月5万円であれば誰でも稼げると、「小さく起業するアドバイス」が掲載されています。
起業してみたいけれど、生活できなくなるリスクが怖い……。
本当に成功するのかわからない……。
誰もがこのような不安を抱えるでしょう。しかし、不安を抱えて行動できないままだと起業はできません。 だからこそ、会社員のまま小さく起業して月5万円を稼ぐことを第一段階にしてみましょう。 スマホやパソコンさえあれば、ネット上のサービスを使って今すぐビジネスを始めることができます。最近では主婦の方もこういったサービスを利用して、稼いでいるんですよ。 挑戦してみたいけど恐怖が先に立ってしまう人にこそ、読んで欲しい一冊といえるでしょう。
起業におすすめの本5.一日も早く起業したい人が「やっておくべきこと・知っておくべきこと」/中野裕哲
起業するための考え方、モチベーションの保ち方について書かれた書籍はよく見かけるものの……実際に会社を作るとなったとき、アイデアの出し方が具体的に書かれている書籍は少ないですよね。
「一日も早く起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」には、起業をしたい人のなかにある『素朴な疑問』や、何からはじめればいいのか?会社設立はどうやるのか?起業をしたあと、どう行動していくのか、具体的なプランが書かれています。
自己啓発的要素より、事業を展開していくうえで必要となる知識が掲載されたハウツー本といえるでしょう。
すでにビジネスを展開しているけれど、会社は設立していないという人にもおすすめできます。
起業におすすめの本6.起業から1年目までの会社設立の手続きと法律・税金/出澤秀二・須田邦裕
会社設立後、十年先も生存している会社はごくわずか。せっかく起業しても経営が困難になり、倒産するケースも多いのです。
起業するなら必ず知っておきたいのが、法律や税金、手続きに関すること。起業を成功させ、事業展開をしていくためには、どんな節税が許されるのか?どんなメリットがあるのか?こういった部分も見過ごしてはなりません。
この本では、起業や会社設立に強い税理士と弁護士が起業に関する税金、法律を解説しています。会社設立時の登記申請書や青色申告書の作成の参考にもおすすめです。
まとめ

起業する方法は学校では教えてくれません。しかし、起業へのハードルが低くなった現代、ネットや本でたくさんの情報や知識を手に入れることができます。
まずは起業に対してどんな悩み、不安があるのか明確にして、その悩みに対して的確な情報を得るようにしましょう。
そして情報や知識をインプットしたあとは、必ずアウトプットすること。どんなにノウハウをもっていても、行動に移さなければ成果は出ません。ノウハウコレクターのままでは、起業することも難しいでしょう。
まずは小さな行動でもかまいません。せっかく得た知識を有効活用するためにも、少し勇気を出してアクションを起こしてみませんか?月1万円、月3万円の副業からビジネスのヒントが見つかることもありますよ。